延命治療の中止と尊厳死の法制化~②(84歳・男性)

前略
依然として、後を絶たない「若者の死」。寝屋川市と柏原市の中学生の殺人事件。その直後、東京中野区の女性劇団員への殺人事件。夜中の1時や2時から早朝の5時迄、街中をうろつく子供が悪いのか?それがいけない事だと、夜間外出を止めさせられなかった親や教師が悪いのか?そして、若者がうろつき易く、悪の温床となっているコンビニの24時間営業を許可する政治や社会が悪いのか?いずれにしても尊い命を軽んずる世相は嘆かわしいことです。

一方で、それほど大事な「命」を、全く逆に「これでもか、これでもか!!、生きろ、生きろ!!」と引き延ばそうとする、一方的な「医療の倫理観」。これも又、許し難き法制の欠陥です。
これから生かせるべき「幼い生命の尊厳」と、一生を懸命に働き人生を終えた「末期の生命の尊厳」とは意味が異なります。後者には長い人生を懸命に生きた後の「安らかな死」を与えてあげねばなりません。

私は今年の1月、公証役場へ訴えました。公証人曰く、“貴方のような意見が次第に増え、末期の病に罹った場合、延命措置を一切行わない「尊厳死宣言」の「公正証書」の作成依頼が増えていますよ”と言われ、私も妻と一緒に「尊厳死宣言公正証書」を作ってもらいました。
その折、公証人から言われました。
“まだまだ、日本の法制は欧米先進国に較べて遅れており、「命は大切だ」「延命措置ありき」と「長寿世界一」が優先しており、その為 老人が増える一方で、それに因り社会情勢・経済情勢の悪化を招いていることに目覚めていないのが現状である。
但し、医師会の中では「公正証書」を巻いてまで延命治療を拒むのなら、少しは考慮しなければ・・・という方向に僅かながら変化が見られると聞いている。”

私84才、妻83才、2人とも老人病を持ち、いずれ近いうちに訪れる末期に私の希望が何処まで通用するのか、不安でなりません。重ねてお願いします。「延命治療の中止」と「尊厳死の法制化」への啓蒙、宜しくお願い致します。
                                               草々